小心者でも言いたいことがある。

公務員として働いていましたが、うつ病になりました。

漫画『百と卍』の感想

こんにちは。中瀬一菜です。

今日はBL漫画の感想をしたためたいと思います。

  

 

1 まずは作品のご紹介

 紗久楽さわ先生作、『百と卍』です。

江戸時代を舞台としたBLです。陰間(男の子が女の子の格好をして×××するお仕事)あがりの百樹と元火消しで纏持ちだった万次(卍)のお話。二人とも過去がありまして、いろいろある中、貧しいながらも愛のある生活を送っている…そんな感じです。

江戸時代の風習や習慣、服装や食生活、幅広くかつ深い描写が目を引きます。上っ面だけでなんちゃってお江戸漫画じゃないんですよ…ガチもんの江戸時代の漫画です。たくさんの資料を読み込まれてお描きになられているんだと思います。

作者さんの熱い思いは漫画の中身だけではなく、表紙の装丁にまで及んでいまして…なんと表紙に和紙っぽい質感の紙が使用されてるんです。

絵は当然にお綺麗です。浮世絵から出てきたような色男…こんなイケメン、みたことありません…新しい世界が開けます。

 

 

2 感想…襖の陰から眺めていたいの一言に尽きる…

1巻が売り出された当時。上手い宣伝によって発売前から話題でした。(珍しく試し読みがあったんですヨ)あきらかに今までのBL漫画とは一線を画す作品で、がっしりと読者を確保したなぁ~~~と思っていました。わたしも、読者になった一人です。

作品は百樹を中心に回っていきます多分。私にはこう読める。

1巻では百樹の過去、2巻では卍の過去が明かされるのですが…二人ともかなり重めの事情を背負っています。ですが、百樹は暗い過去(陰間あがりですからね…そのほかにも色々とあるのです…)がありながらも、明るく未来志向で生きていて、卍を精いっぱい愛しているんですね。その姿が健気で、卍曰く「粋」で、読んでいて元気になれます。

BL漫画なのに…萌えを補充するのではなく、元気を貰うんですよ。ちょっと初めての体験です。読者の目線は、かなり卍に近くなるんじゃないかなと思います。卍の目線を借りて百樹を見て、一緒になって共感してしまう…

 

BL漫画といえば、おせっせの描写ですが、こちらもかなり満足度が高いのではないでしょうか。がっつり濃厚だと思いますよ。でも、悪戯に盛り上がっているのを演出しているというわけでもなく、二人の世界ってこうなのねと納得できてしまう感じです。

あと、江戸時代のおせっせについて豆知識がたくさん出てきます。もはや、資料として一見の価値ありでは…?

 

わたくしとしては、百樹のむっちりとした太ももが大好きです…! あと、くりっと大きな目…かわいいが過ぎる…変に細っこく描いていないあたりも最高ですね。

あとあと、脇役の十六夜さんと十五夜さんが最高に美人で眼福です。お話自体が最高に面白いのに、絵まで美しいとは…この漫画に出合えた奇跡に合掌です。

 

ちなみに。BL漫画は一巻完結が多いですが、こちらは現在2巻まで出ています。

…しかも、まだ続くご様子!!!最高ですね!!!

本自体の装丁も綺麗ですし、ぜひ紙媒体で手に取っていただきたいです。3巻がもう待ち遠しい…